今回入荷した中でも、特別な2型。
一見するとワークウェアをベースにしたジャケットとパンツ。
ただ、袖を通した瞬間に分かるのは、それだけでは終わらない完成度。
手掛けているのは小木“Poggy”基史率いるDear BORO。
このブランドの特徴でもある、襤褸や刺し子といった日本古来の技術。
本来補修のために存在していたそれらを、デザインとして成立させているのが最大の魅力です。
その根底にあるのは、整いすぎたものではなく、不完全なものにこそ美しさが宿るという価値観。
着古され、傷み、直されてきたヴィンテージに惹かれる感覚。
その延長線上に、この2型は存在しています。

まずはジャケットから。
DB ZIP JACKETは、ワークジャケットをベースにしながらも、
単なる無骨さでは終わらない表情を持った一着。
全体に施された加工やテクスチャーによって、
奥行きのある表情が生まれていて、見る角度によって印象が変わる。
単なるダメージではなく、
一つ一つの加工に時間を感じさせるようなリアリティがあるのも特徴です。

さらに、この完成度を支えているのが日本の技術力。
襤褸は職人による手作業、
ダメージ加工も国内屈指の工場、
刺し子も専用の工場で仕上げられている。
単なるデザインではなく、工程そのものに価値がある服。
だからこそ、強さのある見た目でありながら、
どこか品のある仕上がりになっているのだと思います。

ダブルジップ仕様になっていることで、
スタイリングの自由度が高いのもポイント。
フルで閉めれば無骨に、
下を開ければ少し抜け感のあるシルエットに変化する。
こういった着方で表情が変わるのも、このジャケットの魅力だと思います。
作り込みは強いのに、着たときには不思議と馴染む。
それは日本の職人技術によって支えられているからこそのバランスです。

続いてパンツ。
DB DOUBLE KNEE PANTSは、ワークパンツをベースにしながら、
このブランドの思想をよりストレートに感じられる一本。
ダブルニーという、本来は膝の耐久性を高めるためのディテール。
その補強としての役割を持つ構造に対して、
襤褸や刺し子といった修復の技術が重なっている。
補強と修復。
どちらも長く使うための工夫として生まれたもの。
その2つをあえてデザインとして成立させているのが、このパンツの面白さです。

着込まれ、何度も直されてきたかのような表情は、
新品でありながらどこかヴィンテージのような空気感を持っている。
不完全さを肯定するようなその佇まいは、
むしろ完成されたものにはない魅力を感じさせてくれます。
シルエットは程よくゆとりのあるストレート。
無骨に寄せすぎず、現代のスタイルにも自然に馴染むバランス。
さらに一点一点異なる加工によって、
同じものが存在しないという特別感もある。
単なるワークパンツではなく、背景ごと穿くような感覚の一本です。
この2型、単体でも十分に成立していますが、やはり上下で合わせたときの完成度は別格。
それぞれが主役でありながら、組み合わせることでより強い説得力を持つ。
価格だけを見ると決して気軽なものではありませんが、
背景、技術、そして仕上がりを見れば納得できる内容。
長く付き合っていく一着として、しっかり向き合えるアイテムだと思います。

DB ZIP JACKET ¥290,000 + tax

DB DOUBLE KNEE PANTS ¥190,000 + tax
数も限られた入荷になりますので、
気になる方はぜひ店頭で実際にご覧ください。


