26SSでは、構造やパターンの探求をさらに推し進めながら、軽さ・通気性・身体との距離感にフォーカスしたアイテムが揃いました。
装飾を削ぎ落とし、線を整え、素材と構造そのものを際立たせる。
OVERCOATらしい静かなアプローチが、今季もプロダクトに落とし込まれています。
Hooded Wool Shirt
シャツでありながら、アウターとしての役割も担うフード付きウールシャツ。
全体にゆとりを持たせたフィットは、インナーの重ね方次第で幅広いシーズンに対応します。
フードは、首元のボタンを上まで留めることでハイネックとして成立する仕様。
フードアイテム特有のカジュアルさを抑え、OVERCOATらしい端正な佇まいへと昇華しています。
素材には、毛足の長い高品質なスーパー原料を使用した80番手双糸のファインメリノウールを採用。
非常に細い糸ならではのしなやかな肌触りと、ウールとは思えないほどの軽やかな清涼感を備えています。
シワになりにくく、臭いもこもりにくいため、汗ばむ季節でも快適に着用でき、水洗いが可能な点も日常使いを後押しします。
シャツとアウター、その境界を曖昧にする一着です。
Windbreaker
極限までハギを削ぎ落とし、ソリッドな印象に仕上げたウィンドブレーカー。
後ろ中心と、袖下から脇にかけて走る最小限の縫い目のみで構築されたパターンは、OVERCOATの設計思想を端的に表しています。
首元まで開閉可能なダブルジップ仕様により、スタンドカラーとしての着用はもちろん、下側を開けてレイヤードを楽しむなど、スタイリングに応じた調整が可能。
襟裏にはジグザグステッチを施し、テーラードアイテムに見られる要素をさりげなく取り入れています。
中綿を入れつつ全体をオーバーサイズに設計することで、軽さと通気性を確保。
内側に入れ込んだ裾のギャザーによって、裾や袖口には柔らかなボリュームが生まれ、機能性と造形美が共存しています。
生地には、140番手の超長綿を高密度で織り上げた素材を使用。
綾織り特有の柔らかなツヤと落ち感に、バイオ加工によるしっとりとした肌触りを加えています。
横糸には2種類のポリエステルを組み合わせた特殊な糸を用いることで、自然なストレッチ性、防シワ性、耐久性を備えた、実用性の高い仕上がりとなっています。
Bomber Jacket
装飾を極限まで削ぎ落とし、構造そのものをデザインとして成立させたボンバージャケット。
裾と袖に配した太めのリブが、ミニマルな中での明確なアクセントとなっています。
アームホールの接ぎを排除し、袖から前身頃までをひと続きで構成したパターンを採用。
その結果生まれる丸みのあるシルエットが、このアイテムの最大の特徴です。
縫製線の少なさが、立体的なフォルムをより際立たせています。
素材には、軍服や制服に使われてきた伝統的なギャバジンを現代的に復刻したウール素材を使用。
細番手の糸を高密度で織り上げることで、豊かなドレープ性と上品な光沢感を備えています。
ドライなタッチと適度なハリ感があり、構築的なシルエットを美しく保ちます。
26SSコレクションは、強い主張ではなく、日常の中でふと気づく違和感や心地よさを積み重ねるように設計されています。
構造、素材、余白。そのすべてが過剰にならないよう、丁寧に整えられたプロダクト。
袖を通したときに初めて伝わる、OVERCOATが考える「日常のための服」を、ぜひ体感してみてください。


